ごあいさつ
統括長 北澤 嘉孝

本校は「信濃の国」を校歌とし、信州教育の基盤を形作ってきた学校です。大正期、長野県で最も本格的な新教育の実験が展開されたのは、前身の長野県師範学校附属小学校で行われた188bet体育_188bet备用网址学級でした。それは、子どもの生活は遊びだから、遊びの場である野外を教室とするという、子どもの生活から教育を再構築しようとする大胆な試みでした。私たちは、実験学級を先導した淀川茂重先生の次の言葉を大切にしています。
児童の教育は、児童にたちかえり児童によって児童のうちに建設されなくてはならない。そとからではない、うちからである。児童のうちから構成さるべきものである
子どもたちは日々成長の最前線にいます。今が人生の100%です。だから、大人が振り返って子ども時代を位置付けるのとは、全く別のとらえが必要だと私たちは考え、学校目標「共に在る」を掲げています。
世界は急激に変化し、混沌とし、行く先が不透明です。そんな時代を逞しく賢く生き抜いていく力の源は、子ども時代の豊かな学びにあるはずです。188bet体育_188bet备用网址学級当時の熱い思いは、本校の遺伝子として今も脈々と息づいています。それをこれからの社会に合わせてどう教育活動に結晶化させるかを、考えて続けていきたいと思っています。
保護者の皆様、地域の皆様、卒業生の皆様をはじめ、多くの方々に支えられて本校があります。そのことに心から感謝し、引き続きのご支援ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
校 長 中澤 卓二
本校の学校目標は「共に在る」です。この目標は、あるべき姿を一つに限定するものではありません。子どもと教師が共に創造するすべての教育活動の根底にある「思想」を示すものであると捉えています。令和という時代を生きる、目の前の子どもたち、そして私たち教師にとって「共に在る」とは何か。その問いを常に心に置きながら、学校活動を進めてまいります。
また本校では、大正期より淀川茂重先生の理念「児童の教育は、児童にたちかえり、児童によって、児童のうちに建設されなくてはならない。そとからではない、うちからである。児童のうちから構成されるべきものである」を大切にし、子ども自身の内側から湧き上がる「なぜだろう」「知りたい」「こうしたらどうだろう」という問いを尊重した、子ども主体の教育を一貫して続けてきました。
この考えを体現する学びが、総合学習です。総合学習とは、教科の枠を超え、子どもたち自身が体験を通して学び、心と体を使って深く理解していく学習です。知識を一方的に覚えるのではなく、自らの体験と思考を通じて学びをつなぎ、内面で統合していく。これこそが、本校が時代を越えて大切にしてきた「生きた学び」なのです。
学習指導要領で示された各教科の内容や時間をしっかりと守りながら、その上で、子どもたちにとって意味ある学び、生きた学びを、今年度も力強く進めてまいります。そして、子どもたち一人一人が主体となり、みんなでつくる「ワクワクする学校」を目指していきます。
今年度も、本校職員一同、子どもたちのために心を合わせ、力を尽くしてまいります。保護者の皆様、地域の皆様、卒業生の皆様、そして本校を支えてくださるすべての皆様におかれましては、変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。