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今日のできごと 令和3年11月2日 避難訓練
「自分の命は自分で守る そのために もっともっと 考える」
令和3年11月2日
今年度2回目であると同時に、今年度最後の避難訓練が行われました。教育実習期間中であったため、避難する様子を実習生に見守られながらの避難訓練でした。
今回の避難訓練は、子どもたちには伝えない形で、2時間目休みに行われました。10時15分、非常ベルは鳴りませんでしたが、「理科室より出火。安全な道を通って、静かに校庭に避難しなさい」の放送が流れ、その後、けたたましいサイレンの音が鳴り響く中、それぞれが活動していた場所から避難を開始しました。教室から、体育館から、自然体験園から、安全に気をつけながら、避難経路を意識し、全校が避難する場所に集まることができました。
避難を終えて、副校長先生から次のようなお話がありました。
今回は事前に伝えない避難訓練でした。どんな意味があったと思いますか。本当に(実際の状況に)近づけたとき、避難行動がとれるかどうかを確かめました。
自分の命は自分で守らなければなりません。そのためには、もっともっと考えなくてはいけません。「おはしもて」という言葉を聞いたことはありますか。「お」は押さない、「は」は走らない、「し」はしゃべらない、「も」は戻らない、「て」は低学年からという意味です。今回は理科室が出火もとでした。出火している理科室に近づいて避難する子がいたとしたら、みなさんはどうしますか。しゃべらないままでいいでしょうか。「そっちは危ないよ」としゃべってもいいのではないないでしょうか。もちろん、しゃべってはいけないときもあります。今日の避難訓練の最中、「おちついてね」「もう大丈夫だよ」「先生、こっちだよ」といった声が聞こえてきました。
いつでも自分の命を守れる行動を、これからもとっていくように、全校で心がけていきましょう。
避難訓練を終え、教室へ戻り、各学級で振り返りの時間を設けました。3年1組では、副校長先生が伝えて下さった言葉をきっかけに、「わたしの命を守るための行動とはどんな行動なのか」について振り返っていました。話の中にあった"お?は?し?も?て"の1つ1つを確認していきました。
?「お」と「も」は絶対にだめ。
?「は」は、少しぐらいなら走ってもいい状況はある。
?「し」については、しゃべらない方がいいけど、低学年とかに教えてあげることは必要なこと。
?「て」の低学年を優先するは、時と場合による。
おはしもての合い言葉はもちろん大切ですが、それが絶対ではないことを、子どもたち自身で、確認していきました。
また、避難をうながす放送の中に、「近くに先生が来たら、大きな声で知らせなさい」という言葉があったことも話題になりました。自分が誰かに(先生に)、助けを求めなければならない状況になるかもしれません。そうなった時に、本当に助けを求められるのかについて語り合っていきました。担任の吉澤先生が、「この"助けを求める"って、すごく大事なことだと思うんだけど、みんなできるかな」と問いかけると、子どもたちからは「何か、はずかしい」という言葉が聞こえてきました。そして、そのはずかしさをみんなで共有すると、さらに、「本人ははずかしいって思ったとしても、まわりはそれをはずかしいとは思わないよ」と続きました。
普段とは違う、特別な避難訓練の中で、子どもたちは、自分の命は自分で守るためには、日頃からの意識が大事であると同時に、日頃から助けを求めやすい雰囲気づくりを自分たちがしていくことの大切さにも気がつくことができました。
全校が真剣に避難し、命を守るには日頃の自分たちの意識が大切であることに気づけた、今年度最後となった避難訓練にふさわしい訓練になりました。学校の木々の紅葉も日に日に進み、冬を間近に感じる頃になってきました。各ご家庭で火の取り扱いも増えてくる時期です。火の扱いはもちろん、安全を意識し、日々過ごすようにしていきましょう。