脊椎班の紹介
【常勤】
- 髙橋 淳
- 運動機能学教室 教授
- 池上 章太
- 附属病院リハビリテーション部 准教授
- 大場 悠己
- 小児側弯症188bet体育_188bet备用网址講座 准教授(特定雇用)
- 上原 将志
- 附属病院整形外科 講師
- 畠中 輝枝
- 附属病院整形外科 助教(診療)
- 黒河内 大輔
- 小児側弯症188bet体育_188bet备用网址講座 助教(特任)
- 福澤 拓馬
- 医員?大学院生
- 笹尾 真司
- 医員?大学院生
信州大学の脊椎班の診療について
6名の指導医(脊椎脊髄病学会指導医 5名, 脊髄外科学会指導医1名)と日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医1名を含む8名のスタッフで、幅広くかつ高度な脊椎?脊髄疾患に対応しています。またSkip Pedicle Screw Fixation,Multi-level Registration, 低線量ハイブリッドナビゲーション手術室でのロボット支援下側弯手術, Microscopic Mini-Open Foraminotomy(MicroMOF)などオリジナリティーが高い手術術式の考案を行いながら、県内外の患者さんを含め年間300件以上の手術を行っています。
対象疾患は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のように頻度の高いものから、脊柱変形(側弯症)、靭帯骨化症、関節リウマチ、血液透析に伴う破壊性脊椎症などの治療困難例また腫瘍、奇形、血管奇形など稀ながら手術加療を要する疾患の治療を行っています。経験豊富なスタッフが班内で十分な検査?検討をすることにより個々の症例を正確な診断と適切な治療が行えるように心がけております。
また当科はナビゲーション支援脊椎手術分野においても日本をリードしてきており、特に力を入れている脊柱側弯症の手術では1996年からコンピュ-タ支援(ナビゲーション併用)手術を、2018年から包括先進医療棟ハイブリッド手術室を、2022年から手術支援ロボットアームCirq®をそれぞれ導入しております。このシステムにより通常では椎弓根スクリュー挿入が難しいような高度な変形で難易度の高い症例でも安全かつ低侵襲な脊椎手術を提供しています。
近年では顕微鏡による低侵襲頚椎手術(白石法、Micro-foraminotomy、前方ヘルニア切除)や特殊な脊髄?硬膜内疾患、頭蓋頚椎移行部などの脊椎脊髄手術の発展にも努めております。
当科伝統の手術手技と、ロボットなどの最先端技術、顕微鏡手術を融合させて高いレベルの医療を実現し、皆様の健康向上に貢献していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。
[実績紹介]
ハイブリッド手術室でのコンピューターナビゲーション技術、ロボット技術を併用した後方矯正固定術
思春期特発性側弯症をはじめとする様々な脊柱変形に対する手術治療を行っております。
より安全、より低侵襲、より低被曝、そしてより高い矯正率を目指しております。脊柱側弯症治療における工夫や手術成績に関して、当教室から多数の報告が国際誌に掲載されております。ただX線をまっすぐにするだけでなく、modified S-line (Shinshu-line)を使い、短い固定範囲で本来の形に少しでも近づけるように、三次元的でバランスよい矯正を心がけております。
頚椎低侵襲手術
頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアに対して、病態に応じ顕微鏡下低侵襲手術(①白石法:筋層温存後方除圧、②頚椎後方椎間孔拡大術、③頚椎前方除圧術)を行っています。
従来の頚椎手術は50~70mm以上の切開でしたが、これらの手術では30mm程度の切開で一般的な頚椎手術よりも侵襲も少なく、入院が短くなります。(②は当教室から国際誌に報告しています。)
腰椎変性疾患に対する低侵襲椎体間固定術
椎体の位置関係に大きなズレ(=すべり) が生じているケースでは、患者様1人1人異なる骨の形状に合わせ、3Dプリンターで作成したガイドを用いて正確にインプラント挿入を行います。
従来の方法よりも小さな切開で手術を完遂できます。
脊髄腫瘍摘出
頚椎、胸椎、腰椎の神経または神経周囲に生じた脊髄腫瘍に対し、顕微鏡視下で神経への負担の少ない腫瘍摘出術を行っています。