外傷チームの紹介

外傷チーム

【常勤】

宮岡 俊輔
附属病院整形外科 助教(診療)
小松 幸子
医員?大学院生
笹尾 真司
医員?大学院生
阿部 雪穂
医員?大学院生
前角 悠介
医員?大学院生
小山 勇介
医員
中村 駿介
医員

外傷班について

外傷チームは2018年7月に立ち上げたばかりのまだまだ新しいチームです。外傷マインドを持った有志によって構成されています。我々のチームは多発外傷および重度四肢外傷診療の集約化と信州の外傷診療レベルの向上を目的としています。

信州は最も魅力的かつ危険な北アルプスを医療圏内に抱え、毎年多くの観光客が訪れます。そのため山岳事故も多く、地方都市のわりに重傷な患者さんが搬送されます。多発外傷の患者さんは、無事救命され回復していく過程で、四肢の機能障害が社会復帰の律速となる事がしばしば起こります。そのため初期治療と集中治療の段階から四肢外傷に対しても適切な治療を滞りなく行っていくことが重要です。我々は救命センターと連携しpreventable trauma deathを念頭に置きながら蘇生治療を行い、最大限preventable trauma disabilityを防ぐため初期治療から退院までseamlessな治療を行っています。さらにGustiloⅢb開放骨折などの重度四肢外傷の治療は時間との戦いで、その成否はスピーディーで質の高い治療を行うことで大きく向上すると言われています。そのため実際の治療においては、十分な経験値と高い技術をもった各疾患班のエキスパートが集結し治療にあたっています。

今後の課題としては信州全域の関連病院と密に連携出来るネットワークを構築し、重度四肢外傷の患者さんを集約化させ、信州全体で診療を行う体制を整えていきます。不幸にも労災や事故で怪我をしてしまった患者さんが、地方においても高いレベルの治療が受けられるようにチーム員が日々研鑽を積んでおります。また、もう一つの課題は信州全体の外傷診療レベルの向上です。医療は日進月歩、常に進化しています。外傷治療も同じく日々進化しています。骨折治療の世界標準であるAO法を遵守し東信、北信、中信、南信どの地域の方が怪我をしても同じ治療が受けられるように、各関連病院の医師と定期的に勉強会を開いて知識の共有とup-to-dateを行っています。