『思誠寮日誌』のご紹介
2021.08.02
[ 資料のご紹介 ]
企画展「信州大学のなりたち」をご覧いただいた学生から、『思誠寮日誌』の中身をもっと見たいという要望が多数ありました。 今年度になり学内の方には企画展をご覧いただけるようになりましたが、現在のコロナ禍では、未だ一般の方にはご覧いただけない状況が続いています。そのような現状も踏まえて、今回は『思誠寮日誌』をいくつかご紹介します。 ここでご覧いただく思誠寮日誌は、1947(昭和22)年教育基本法の公布により、1949(昭和24)年度に旧制松本高等学校を母体に新制信州大学文理学部が発足して間もないころのものです。思誠寮に暮らした学生たちの思いや悩みを日々書き綴った寮日誌をご覧ください。 また、戦前の日誌も存在しますが、戦前と戦後では縦書きから横書きに変化するなど、特に、戦前に書かれている内容は世の中の動きに敏感に反応したものが多く、今とは随分趣を異にしています。 ーー【思誠寮とは】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 信州大学における現在の人文?経法?理学部の前身校にあたる、旧制松本高等学校の学生寮で、北寮、中寮、南寮がありました。旧制高等学校と言えば「学生寮」というほど、両者の結びつきは強く、全国から集まったエリートたちは、学校においては「教養主義」、学生寮においては「自治」の洗礼を受け、記念祭?寮対抗駅伝?対寮マッチなどの行事を通じて