Class
題解決実践ゼミ
スタートアップ科目
火曜日5限
講義の狙い/概要
様々な地域?社会?経済問題の原因を探究し、それを構造的に整理することで、問題解決に向けた適切な課題設定(仮説設定)、解決プロセス、アクションを行うための経験知を獲得します。多くの問題?課題は一要因で構成される訳ではなく、複数の要因が縦横に影響しあい(因果関係?相互作用)、生じており、それらを把握?整理することが解決への第一歩です。例えば、Microsoftを世界的なブランドに成長させたビルゲイツは、問題が生じた際には現象を「分解」することを重要視しており、それにより迅速で迷いない判断を導きだしていたと言われています。本授業では、ビジネス分野で様々に構築されてきた実践知を中心に、問題の構造化や戦略立案のフレームワークを実践的に学ぶことを通じて、自らが日々の諸問題に対応する力を養うことを目指します。
講義スケジュール
第1回 | 授業ガイダンス(概要説明?仕様書説明)、受講者決定 |
第2回 | 基礎知識学習1(バックグラウンド説明)※現場での実施も検討 |
第3回 | 基礎知識学習2 |
課外 | フィールドワークインバウンド観光の現場 |
第4回 | 課題の深掘り(課題の構造化)→課題解決の方向性(仮説)を検討 |
第5回 | プランニング演習(仮説設定、フレーム構築、スケジュール?タスク管理)→仮説精緻化 |
第6回 | センサリング(アクション?リサーチ)によるマーケット?ニーズの収集 →壁打ち |
第7回 | ニーズを満たすシカケ?シクミの考案(仮説修正含む)→プロトタイプ作成 |
第8回 | フィールドリサーチ:プロタイプに対するマーケットの反応確認 |
第9回 | プロトタイプの修正と企画化 |
第10?11回 | プロトタイプの実施に向けた準備 |
第12回 | プロタイプの実施 |
第13回 | 実施結果の分析 |
第14回 | 実施結果の報告に向けたプレゼンテーション?リハーサル |
第15回 | 公開報告会 |
※授業の進行状況やパートナー企業等の事情により内容?日程は変更することがある。 |
この講義の特徴
- 決まった解答ではなく、変化する社会を的確に捉え、自らの考えを回答することができる。複雑な問題を分解?整理し、構造を把握し、取り組むべき課題に対して仮説?検証プロセスを設計できるようになる。
- 10年、20年、100年先の日本の未来を見据えて、今どのような社会問題に取り組まなければいけないのかを考える視点を獲得することができる。 身近な地域社会の問題を題材として、課題解決に取り組む先駆者達の考えを学び、その一部を演習的に体験することで「学問と社会?地域とのつながりに対する意義」を理解する人材になる。
- 本授業を通じて、信州を始めとして、足下の課題やそこにある資源の価値を捉える視点を学ぶことで、普段意識しなかった物事に気づくようになる。本授業で学んだシカケ?シクミ?システムという考え方を活用することで、様々な社会事象を表面的に捉えるのではなく、その意義や仕組みを考えることができるようになる。