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工学部EMSによる産業廃棄物処理場視察報告

2024年12月17日(火) [活動報告]


写真1 許可証


写真2 ピット内の様子


写真3 廃液保管場所

概要
 ISO14001の自主運用にあたり、処分委託品目の処分状況?マニュフェストの履行確認のため、本年度は廃プラ、汚泥、廃油、廃酸?廃アルカリなどの処理を行っている処理場の視察を行った。
 信州大学では、汚泥、廃油、廃酸?廃アルカリの処分はジャパンウェイスト株式会社に委託している。本年度は、新門司工場の視察を行った。


現地視察内容
 写真1に示すように産業廃棄物中間処分、特別管理産業廃棄物処分許可証は、工場内に掲示されていた。許可期限は、それぞれ令和8年12月3日までと令和8年11月5日であることが確認された。
 新門司工場で各処理ラインの説明を受けた。運ばれた汚泥や廃薬品などは、まず「ピット」と呼ばれる場所に投入される。その後、クレーンでロータリキルン炉(800~900℃)へと送られ、廃棄物の含水分が蒸発し、ガス化?燃焼が行われる。ロータリキルンで燃焼した残渣は、ストーカ炉でさらに完全燃焼させられる。
 廃酸や廃アルカリなどは、中和槽で中和された後、貯留タンクに貯められ、焼却炉へ投入される。焼却時に発生する蒸気はタービン発電機を通じて電気に変換され、工場内で有効に使用される。また、焼却後の灰は450本のバグフィルタを通り、白煙防止器を経て、目に見えない水蒸気として煙突から排出される。
 廃酸?廃アルカリの処理には検品工程があり、分別不備がないか、安全に処理できるよう慎重に確認されている。仕分けや処理の際に問題となるのは、容量オーバーや実験廃液、塗料に含まれる成分情報の不足である。
 学内で実験廃液を排出する際は、番号を確認し、容量オーバーになっていないか必ず確認してから排出することが求められる。
 皆さんのご協力をお願いいたします。


(リサイクル部会 塚田 太郎、常前 洋)