2024年 秋?ドイツ「ドイツ留学で拓く未来の医療」(基礎188bet体育_188bet备用网址)
氏名:斉藤 舞
派遣先:ドイツ ドレスデン工科大学
期間:2024年9月~11月
留学先大学について:
私はドイツのドレスデン工科大学に留学しました。「エルベ川の真珠」と称される美しい都市?ドイツ東部のドレスデンに位置する公立の総合大学で、世界各国から多くの学生が集う国際色豊かな大学です。私が通っていた医学部キャンパスは広大で、講義棟や大学病院、188bet体育_188bet备用网址棟など多くの建物が整備されていました。大学構内には図書館や学生食堂、銀行などがあり、キャンパスが1つの街のようになっていて非常に便利でした。
学習面について:
Toxicology and Pharmacology Labという心筋の再生医療を行っている188bet体育_188bet备用网址所のKaomei Guan教授が受け入れてくださいました。188bet体育_188bet备用网址室では、ヒトiPS細胞を用いて心血管疾患の薬剤標的を特定し、オルガノイドシステムを開発する188bet体育_188bet备用网址に取り組んでいます。
教授の指導のもと、私は「iPS細胞由来の心筋の機能評価」をテーマに188bet体育_188bet备用网址を行いました。ヒト由来のiPS細胞を培養後、心筋への分化誘導を行い、拍動が確認された心筋細胞を用いて機能評価を実施しました。評価にはフローサイトメトリー、ウエスタンブロット、蛍光免疫染色を用い、心筋細胞の純度や特異的抗原の発現、成熟度を解析しました。
教授の計らいにより、独立した188bet体育_188bet备用网址プロジェクトに取り組む貴重な機会を得ることができました。188bet体育_188bet备用网址テーマの選定や実験計画の立案から結果の解析に至るまで、すべてを自らの責任で遂行する中で数多くの困難に直面しましたが、それ以上に多くのことを学びました。最終的に実験がうまく行った時はとても嬉しく、188bet体育_188bet备用网址の楽しさを実感しました。
世界各国から集う熱意ある188bet体育_188bet备用网址者たちに囲まれながら最先端の分野の188bet体育_188bet备用网址に携わる中で、基礎188bet体育_188bet备用网址の奥深さや魅力を知ることができました。また、同年代のラボメイトが博士号取得に向けて日々188bet体育_188bet备用网址に励んでいる姿や、イギリスの学会発表に向けて寝る間も惜しんで準備している姿を目の当たりにし、その熱量の凄さに圧倒されながら、非常に刺激的で充実した188bet体育_188bet备用网址生活を送ることができました。
生活について:
最初の1ヶ月はInternational guest houseという留学生用の寮に住み、残り2ヶ月はAirbnbで手配したワンルームのアパートで生活しました。今年は例年とは異なり、留学直前まで住居が見つからず苦労しました。日本のような一人一部屋のアパートを探していましたが、ドイツの家賃は高額で一人で住むことは経済的に不可能であったため、友人と3人で一部屋をシェアして共同生活をしました。どちらの住居も、大学病院からトラムで40分ほど離れた場所にあり、188bet体育_188bet备用网址室への毎日の通学は時間がかかり大変でしたが交通機関が発達しており、住居の周りにはスーパーやデパートもあったため、生活の面で不便さを感じることはありませんでした。
食事は一週間分の食材をまとめて購入し、朝晩は基本的に自炊をしました。昼食はラボメイトと一緒に学食やレストランを利用し、時にはラボメンバー全員で食べ物を持ち寄ってパーティーをすることもありました。ケーキ作りの得意な仲間が多く、デザートにいただきながらレシピを教えてもらう時間は心休まる楽しいひとときでした。また、旧市街の美しい街並みを散策したり、国立公園でハイキングをする時間は良いリフレッシュになりました。
留学で得たこと:
留学は、私の考え方を大きく広げる経験でした。188bet体育_188bet备用网址室では、ミーティング中や188bet体育_188bet备用网址を行う過程で自分の意見を求められることが多く、その度に考えを整理して、相手に根拠を示して伝えるよう努めました。これにより、コミュニケーションスキルの向上だけでなく、物事を論理的に考える思考力がつきました。
実験においては、信州大学組織発生学教室の岳鳳鳴先生のもとで学んだ経験を活かし、細胞のコンタミネーションを防ぎつつ一回で分化誘導に成功したことは大きな成長を感じる瞬間でした。課題に直面することも多々ありましたが、その度に自力で解決策を考え、実行することによって、主体的に行動する力が身に付いたように感じます。
多国籍の188bet体育_188bet备用网址者や仲間と交流する中で、英語力の向上はもちろんのこと、ドイツ語やヒンディー語、イタリア語など様々な国の言語を学ぶことができました。そして、多様な価値観を受け入れることの大切さを実感し、異なる視点を取り入れながら目標を達成する喜びを知りました。
自分のプロジェクトを進める中で、失敗を恐れず挑戦する姿勢も身につけ、広い視野で物事を捉えられるようになったと感じます。実験を通じて、基礎188bet体育_188bet备用网址の面白さや奥深さを実感しました。この留学で得た経験や仲間との出会いは私の人生で一生の宝物です。未来の選択肢を豊かにしてくれるものであると感じています。
後輩へのアドバイス、奨学金システムへ一言:
留学には語学力や異文化適応力など様々な面への不安がつきものです。私自身今回の留学に対して高いハードルを感じていました。国際交流活動への参加やeMEDコースの受講、英語のスコア取得などの準備は進めていたものの、150通りの県内実習を3か月失うことを思うとどちらを取るか悩み、なかなか行動に移せずにいました。しかし、学部生のうちに海外の医学188bet体育_188bet备用网址に携われる機会は今しか経験できないことと考え、思い切って一歩を踏み出してみると、そこでしか見られない景色やかけがえのない友情が待っていました。そして、大学生のうちに海外の188bet体育_188bet备用网址室で最先端の188bet体育_188bet备用网址に携わった経験は、私の大きな財産になりました。不安は成長の入り口です。迷っているのならば勇気を出して踏み出してみてほしいです。その一歩が、人生を大きく変えるきっかけになると強く思います。
今回の留学にあたり、多大なご支援を賜りました田中教授をはじめ、松医会の先生方、信州大学国際交流推進室の皆様、現地で物心両面のサポートをいただいたMorawietz教授をはじめとする先生方、本留学にあたり御指導くださった信州大学の先生方に、心より御礼申し上げます。また、留学を決意する背中を押してくれた同期や先輩方、家族に対して深く感謝申し上げます。
-
188bet体育_188bet备用网址室で実験を行っている様子 -
大変お世話になったHenning Morawietz 教授と -
ミーティング後にラボメンバーと -
ラボで出会った同年代の友人と -
旧市街のツウィンガー宮殿にて