リモート対応型電子線マイクロアナライザー
- 機種
- JA-iHP2000F
X線分光器 | WDS:5基、EDS:1基 | |
---|---|---|
分析元素範囲 | WDS:B~U、EDS:Be~U | |
最大試料寸法 | 100x100x50(H)mm | |
加速電圧 | 1~30kV | |
照射電流範囲 | 1pA~3?A | |
照射電流安定度 | ±0.3%/h、±1.0%/12h | |
二次電子分解能 | 2.5nm | |
分析条件二次電子分解能 | 20nm(10kV、10nA)、50nm(10kV、100nA) | |
走査倍率 | x40~3000000(W.D.11mm) |
EPMA (Electron Probe Micro Analyzer)は、真空中で細く絞った電子線を試料表面に照射し、表面の組織や形態の観察と、発生する特性Ⅹ線を分析し、元素や定量値を得る装置です。Ⅹ線の検出には、エネルギー分散型分光器(EDS or EDX)と波長分散型分光器(WDS)があり、EPMAでは主にWDSを装備しています。
WDSのエネルギー分解能は数10eV程度であるため、含有元素のスペクトルがオーバーラップする可能性が低く、特性Ⅹ線スペクトルのP/B比が高いため、微量元素の検出限界は数10ppm程度に達します。(EDS or EDXのエネルギー分解能は、 130eV程度であり、微量元素の検出限界は 0.1%程度)
分析試料は、金属材料、地質鉱物、セラミックス、電子材料、半導体材料、高分子材料や食品等、多岐にわたります。装置に標準試料を用いて校正された感度曲線データが格納されているため、定性分析より簡易定量値を得ることができます。定性分析、定量分析、面分析(Mapping)、線分析が行えます。
当大学のEPMAは、電子銃に電界放出型電子銃(Fieled Emission Electron Gun)を搭載した「FE-EPMA」で、高倍率で空間分解能の高いSEM像と分析結果が得られます。