H27年度地域戦略プロフェッショナル?ゼミ活動報告地域コミュニケーション
信州の未来を担う人材育成講座
本学が主催する、文部科学省?地(知)の拠点整備事業「信州アカデミア」のメインプロジェクトである『地域戦略プロフェッショナル?ゼミ(以下プロゼミ)』が2月27日に修了式を迎えました。
プロゼミは、地域の実践知と大学の188bet体育_188bet备用网址知を融合させた新たなカリキュラムとして開講し、今回が2年目。中山間地域の未来学Ⅱ15名、芸術文化の未来学Ⅱ25名、環境共生の未来学Ⅱ15名の総勢55名の信州を担う革新的リーダーが各コースで全15回の講座を終え、晴れて修了となりました。全日程の最終日であるこの日、全コース合同で代表者による成果発表と修了証の授与式が松本キャンパスにて執り行われました。
「地域を担うリーダーを育成したい」という目的で信州の生きた学びを約半年間にわたり展開してきました。本年度は、第一期生という「先輩」がいること、また全コース共通講座など、昨年度に増して横に繋がる工夫を随所に凝らし講座設計を行いました。
????? 信州大学広報誌「信大NOW」第99号(2016.5.26発行)より
長野県地域おこし協力隊×信大プロゼミ共同シンポジウムを開催
昨年12月12日には工学部にて、全コース共通講座〈長野県地域おこし協力隊×信大プロゼミ共同シンポジウム「地域をみなおす、うごかす。」〉を開催。
第一部は、佐藤洋平氏(東京大学名誉教授)による「新しい価値の共創による地域づくり―価値共創コミュニティのすすめ」と題した基調講演。私たちが地域を「うごかしたい」ときに必要な多くの示唆にあふれ、特に3つの「せい」運動である「一人一人がせい」「皆でせい」「話し合ってせい」が印象的でした。実践活動に没頭していると全体が見えなくなりがちですが、佐藤氏のお話から、社会で起きていることを「みなおす」ために、改めて整理する大切さを学ぶことができました。
第二部の「信州?地(知)の拠点円卓会議」では、協力隊?プロゼミ生(修了?受講生含)6組による地域の課題解決につながるプロジェクト提案が行われ、会場は熱気にあふれました。一般参加者を含む会場の約100人は、提案発表を聴いて興味を持った、または応援したいと思ったプロジェクトに「この指と~まれ」方式ですぐさま提案者のまわりに集まり、第1回のスタートアップ会議をそれぞれ開きました。
今回スタートした各プロジェクトは、今後どのように成長していくのでしょうか。プロゼミ第三弾でも、この全コース共通講座の試みを継続開催し、提案者のその後を追いかけ続ける予定です。
プロゼミ第二期55名が修了!そして第三弾の開講が決定!
地域にある課題は、単分野では太刀打ちできない融合領域です。今回も本学教員をはじめ“地元先生”など多彩な講師陣を配し、イチから相談し、カリキュラムを構成しています。中山間地域の未来学では、著名な藤森照信氏を招聘し集落の「トマソン収集」や、冠婚葬祭と食文化という講座では実際に「おしぼり蕎麦」を調理するなど、五感をフルに使った講座を展開しました。芸術文化の未来学では、まつもと市民芸術館館長の串田和美氏と上田市サントミューゼ館長の津村卓氏の対談が実現。全講座を通じて「マネジメント力」と「コーディネート力」を総合的に学びました。環境共生の未来学では、「農林業」「野生動物」「自然保護?保全」の3つの分野を横断する融合領域に立ち、「環境共生とは何か」を問い続ける講座となりました。
そして、プロゼミ第三弾の開講が決定!7月末から募集を開始する予定です。昨年度は本学の学生6名も受講しました。今回もたくさんのご応募をお待ちしています!
北信地域 中山間地域の未来学Ⅱ
「やまざとの生きる力を真似ぶ ~視て、聴き、嗅ぎ、味わい、触れる 集落の教え~」
- 実施期間:平成27年10月17日(土)~平成28年2月27日(土)[全15回]
- 受講生:上越市、長野市、小谷村、上田市、塩尻市、駒ヶ根市、中川村、阿南町(計15名)
中?東信地域 芸術文化の未来学Ⅱ
「地域をつくる市民プロデューサー ~地域課題解決の役割を担い まちづくりにつなげる~」
- 実施期間:平成27年10月23日(土)~平成28年2月27日(土)[全15回]
- 受講生:長野市、木島平村、須坂市、大町市、千曲市、東御市、上田市、松本市、軽井沢町、塩尻市、下諏訪町、辰野町(計25名)
南信地域 環境共生の未来学Ⅱ
「自然と人間の距離をみなおす ~人びとの環境共生論~」
- 実施期間:平成27年10月17日(土)~平成28年2月27日(土)[全15回]
- 受講生:長野市、茅野市、伊那市、飯田市、辰野町、飯島町、箕輪町(計15名)