信州大学交響楽団 第100回記念定期演奏会 in サントリーホール地域コミュニケーション
信州大学交響楽団 第100回記念定期演奏会 in サントリーホール(写真:©N.Ikegami)
?50年以上の歴史を持ち、「地域に根差したオーケストラ」として活動してきた信州大学交響楽団による定期演奏会が、この秋に第100回目を迎えました。100回の節目を記念して、今回は信州大学が共催するとともに、通常の松本?長野公演に加えて、11月4日(土)には東京のサントリーホールでも初公演を行いました。
?演目は、可愛らしく魅力的な曲が並ぶ「くるみ割り人形」組曲と、ロマン派オーケストラ作品の傑作であるマーラーの交響曲第5番。当日は交響楽団のOB?OGをはじめ、幅広い年齢の方にご来場いただき、2,000席あるホールの大半が埋まる大盛況となりました。1時間を超えるマーラーの演奏の後には、観客の皆様から学生たちへ惜しみない拍手が送られました。
????? 信州大学広報誌「信大NOW」第108号(2017.11.30発行)より
学外広報アドバイザーFOCUS EYE Vol.4
信大交響楽団をサントリーホールで聴く。 谷 浩志 氏
?1986年10月、「世界一美しい響き」をコンセプトにしたサントリーホールは誕生した。
?私は、ホール建設計画発表の際、整地された建設予定地を目の前に臨むホテルオークラで実施された記者発表を担当、まさに広報の現場からホールの仕事はスタートした。基礎が出来つつあった頃、建設会社の音響188bet体育_188bet备用网址所に当時の佐治敬三社長が、設計段階から意見を拝聴してきたヘルベルト?フォン?カラヤンを迎え、精巧な模型を使った音響実験に立ち会ったことも昨日のように思い出す。
?ホールの特徴は、まずコンサート専用ホールとして観客席がプレイヤーをぐるりと取り囲むビンヤード(ワイン畑)形式をとったこと。これによって素晴らしい音響とともに演奏家と聴衆が一体となって音楽を楽しめる。もう一つは、開演前や休憩時にも気持ちよく楽しんでいただけるように、お酒も含めたバーコーナーを設けたり、レセプショニストの配置、クローク等を充実させた。これによって音楽文化とその時間、空間を心から楽しめる「大人の社交場」になったことだろう。その後の我が国のホール建設に大きな影響を与えたことは言うまでもない。